こんにちは、二輪処エスペラントです。
今回は、近年非常に人気の高いホンダ・ダックス125(JB04型/2022年モデル)が、交通事故により損傷を受けたケースの修理見積もり事例をご紹介いたします。
事故は停車中の追突によって発生し、転倒による右側面の損傷と、後方からの押し込みによるマフラー・ナンバープレートの変形が確認されました。
本記事では、実際の事故対応の流れをベースに、
を詳しく解説していきます。バイク事故の被害に遭われた方、保険対応に不安のある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
今回ご相談いただいたお客様は、ホンダの人気モデル“ダックス125(型式JB04)”にお乗りでした。
事故の状況は非常にシンプルで、赤信号で停車中に後方から車に追突されたというものです。
結果として、左右で別々の影響が残る形となりました。
一見して「軽度の追突」だったとしても、バイクは転倒を伴うことで損害が広範囲に及ぶことがあります。
今回も、
といった損傷が確認され、見た目の軽傷とは裏腹に実際の損傷範囲は広いというケースでした。
なお、現在も車両は自走可能で、機能的な重大故障はありませんでしたが、外装の傷や歪みの多さから「しっかりと損害を評価したい」とのご要望があり、見積もりをご依頼いただきました。
お客様は非常に丁寧に対応されており、以下のような資料をご用意いただいていました:
これらの情報を事前に共有いただけたことで、損傷部位の確認や部品の特定が迅速に進み、見積もりも短期間で完成いたしました。
こうした情報提供は、保険会社との交渉資料としても非常に有効です。
万が一の事故時には、スマホで構いませんので事故前・事故後の状態を記録として残す習慣をおすすめします。
今回の損害見積額は約30万円となりました。
比較的新しい車両であり、カスタムパーツや電装品の存在もあり、一見軽微に見えても実際の損害額は高額になることがある典型例といえます。
こうした事情により、「見た目よりも高額な見積もりに感じる」ケースでも、内容を精査すると妥当性があることが多く、特にカスタム車両・電子機器装備車両は要注意です。
今回の事故では、お客様ご自身から「事故前と比べてハンドルの感覚が違う」とのご申告がありました。
ただし、走行テストは行っておらず、見た目にも大きな変形は確認されませんでした。
しかしながら、バイクのハンドルやステムはわずかな衝撃でもねじれや歪みが起きやすく、
逆に言えば、ごくわずかな変化では目視や簡易点検で異常を発見するのが非常に困難です。
正確な測定を行うには、
この検査には高額な費用が発生し、原則として被害者負担となるため、現実的には実施が難しいこともあります。
そのため、当店では今回、「違和感あり」との申告を尊重し、ハンドル・ステムを“破損可能性部位”として見積もりに含める形で作成いたしました。
このように、お客様の体感も大切にしつつ、交渉の余地を残した誠実な対応を心がけています。
今回のお客様は、現時点で修理は実施されない予定とのことでした。
走行に支障はなく、損傷も使用上は軽度にとどまるため、
あくまで保険交渉に必要な「損害額の証明」としての見積もり依頼となっています。
このように、「修理をするかどうかは未定だけれど、まずは見積もりだけでも取りたい」というご相談はよくあります。
特に相手保険会社とのやり取りが発生する場合、金額の根拠がなければ、正当な補償が受けられない可能性もあるため、早めの見積もり依頼がおすすめです。
今回のような**100:0の事故(追突による完全被害)**の場合、原則としてお客様側の保険会社は対応に関与できません。
そのため、すべてのやり取りはお客様ご本人 vs 相手保険会社という構図になります。
このような状況下で強い味方になるのが、弁護士特約です。
今回は、弁護士特約の加入有無は不明でしたが、当店ではこのような事故の場合、弁護士特約の活用をご案内しています。
加入の有無は、ご自身の保険証券などでご確認いただけます。
特に「金額に納得がいかない」「相手保険会社とのやりとりに不安がある」と感じる方には、非常に心強いサポートとなります。
今回のような一見軽微に見える追突事故でも、バイクでは複雑な損害が発生することがあります。
特に、カスタムパーツや電子機器の有無、外装部品の多さによって、損害金額は大きく変動します。
万が一、事故に遭ってしまった場合でも、「まずはどうすればいいか分からない…」という方は、ぜひ当店へお気軽にご相談ください。損害の確認・見積り・修理・交渉のアドバイスまで、しっかりと対応いたします。